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2015年9月 9日 (水)

On Volunteers and Voluntarism 大学のボランティア:意義と陥穽

Student's volunteer activities in Universities must base on strict voluntarism, commit themselves to peace and human rights and work with civil societies. It is extremely relevant and important in current Japanese context where the ruling party is trying to undermine constitutional democracy and to reduce policy space opened for citizens.

大学で今学生にボランティア活動の機会を提供することに取り組んでいます。また、NPO・ボランティアの理論という科目も受け持っています。その科目の今年春学期の最終回の授業でこういう話をしました。"みなさん「ボランティアvolunteer」の原義を知っていますか?「志願兵」「義勇兵」という意味なんですよ"。 実は大学でボランティアにかかわりながら、自分でもボランティアに違和感をぬぐいきれないのはここにあります。 安全保障法制に関連して将来徴兵制が導入されるのではないかという議論や憶測が飛び交っています。もちろん政権党としては徴兵制が導入されるようなことをにおわすリスクは負わないでしょうが、武藤議員のように「本音」を言ってしまう人もいます。衣の下に鎧が見えていると言われても仕方がないです。 私自身は徴兵制が導入されることはないと思います。なぜなら、わざわざ導入しなくても実質的に徴兵制にしてしまうことが可能だからです。

一つは貧困です。今は人手不足で雇用情勢も良好ですが将来はどうなるかわかりません。経済的に「軍隊しかいけない」という状況になるかもしれません。それ以上にありうるのは、「軍隊に志願しないのは臆病だ、格好悪い、自己中心だ」という社会の「空気」ができてしまうことです」。武藤議員はまさにその尖兵でしょう。 最近、ボランティアの経験が就活に有利になることがあるそうです。また、指導者の中にはボランティアに行く若者、学生を「君たちは偉い」「道を開く者だ」などと激励する事例も見てきました。しかし、これは「お国のために軍隊へ行け、君たちは偉い」と言って送り出すこととどこが本質的に違うのか。これが私が感じ続けた違和感の正体です。また、このような「ボランティアに参加するよい心情」を持ち上げればあげるほど、活動の効果やインパクトへの配慮がなおざりのなってしまうのではないのではないかという懸念です。

実際にそれを見てしまったのは、ある議論で「ボランティアがどの程度役に立っているのか」という質問が提起されたところ、ある指導者が「学生たちの目の輝きが見えないのか」と反論してきた場面に居合わせた時です。 しかし、救いはむしろ学生の側が問題意識を持ち続けてくれたことです。ボランティアはあくまで外部者であることを忘れてはいけない、私たちに向ける顔と本当の姿は違うかもしれない、支援が地元の人間関係や社会を歪めてしまうかもしれない。これらはさまざまな活動に参加した学生の気づきと学びです。学生から私も多くを学びました。教員から学生に「いいものを与える、教える」という一方的な関係であってはならないと思います。学生に背中をおされたような気持で、ボランティアの研究や学会活動、大学ボランティア活動の改善などを進めてきました。NGOの皆さんにもずいぶん助けていただきました。

ボランティアに参加することは直接はもちろん間接にも強制されてはならないこと、関係性が重要であって「支援するされる」ではなく「ともに学ぶ」という関係と姿勢が重要であること、活動の有効性やインパクトを見ていかなければならないこと、このようなことを考えながら取り組んできましたが、今年の「NPO・ボランティアの理論」の期末レポートで、私が言いたかった「ボランティア活動が奨励されることに潜在的にある問題」について論じたものがあって、思いが通じて本当にうれしくなりました。」 「教え子を戦場に送り出す」役回りを演じることになるような危険な種はあちこちに転がっている。戦後70年の節目に改めて認識し、常に忘れないようにしたいです。

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