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2015年1月

2015年1月29日 (木)

21世紀の資本 Capital in the Twenty-first Century

Dsc_0041The best-selling "Capital in the Twenty-first Century" by Thomas Piketty has become very popular in Japan also. Besides his most important theory of "r>g", reconstructing data of major countries over the centuries is, in my view, the most significant contribution by Dr, Piketty and his team. It is necessary for researchers on development to have longer perspective beyond narrowly-defined development era after the WW II to understand fundamentally what is "development"and what is it meant to be.
あまり時流に乗るのは好きではないのですが、このピケティばかりは「話題にせざるを得ない」という状況のようです。
私も最近、国際開発研究者協会(SRID: Society of Researchers for International Development)のジャーナルに「書評」を書きました。http://www.sridonline.org/j/doc/j201501s07a01.pdf#zoom=100 短いものでいわば「30秒でわかるピケティ」です。
それをさらに要約するとだいたいこのようなことです。
①「資本蓄積が進行すると資本収益率が逓減し『定常状態』」になり、資本と労働の収益率は等しくなる(新古典派)」、「経済成長の初期には所得の格差は拡大するが更なる成長にともなって格差は縮小する(クズネッツの逆U字仮説)」という通説的な成長理論に対し、ピケティは資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回るため、格差は長期的に拡大するとするとしている。
②先進諸国では資本/所得比率が戦後の一時期低下する(資本収益率よりも相対的に国民所得成長率が高くなる)現象が見られたが、これは成長率が高かったためで、この時期、日本を含む多くの先進国で所得の向上と格差の縮小、すなわち中産階級化)が進行した。しかし、1980年代以降、成長率が低下するとともに資本/所得比率が大きくなり、格差が拡大し現在に至っている。
③この著作の真価は理論的な解明、モデルを用いた分析というよりは、10年以上をかけて行われた調査により、各国の過去200年ほどの所得、資産のデータを各国の納税記録などをもとに再構成し、実証分析を行ったところにある。
私が言いたかったのは3番目のポイントで、特に開発関係者に対してなのですが、どうしても、ブレトンウッズ体制で開発の枠組みが掲載された戦後の発展のみに注目しがちですが、本当は数百年~数千年にわたるタイムスパンの中で考えて「相対化」していくべきなのです。昨年11月にもFBで書きましたように学会発表を行いましたが、経済成長も人口増も産業革命・化石燃料の使用開始以降に特有な現象なのです。経済成長どころか近代の諸価値も今や相対化せざるを得ないと痛感するのが環境、資源制約、格差などの問題だと思います。そこに降ってきた「イスラム国」は「主権国家」によって構成され秩序が保たれてきた世界を破壊しかねない脅威になっています。現在の多くの課題は長いスパンで考えないと解決できないと思います。

2015年1月17日 (土)

阪神淡路大震災20年 20 years after the Hanshin Awaji Earthquake

Dsc_0606今日は阪神淡路大震災20年。改めまして犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします。4年前の東日本の大震災直後、ボランティア」に参加する前に、神戸にある「阪神大震災記念-人と防災未来センター」に行ってきました。ここでは、震災の様々な記録を整理し、証言を残し、さらに「ひょうご震災記念21世紀研究機構」(http://www.hemri21.jp/general_info/index.html)による防災や災害対応などの関する様々な調査研究活動が行われています。私が行ったときには震災にあわれた方のお話を聞くこともできました。また、研究機構の資料で勉強もできました。このような活動は地味ですが、経験、知識を整理し、後代に伝えていくために大変重要だと思います。

Dsc_0608_2


On 17 January 1995, the massive Hanshin Awaji Earthquake devastated Kobe, Awaji and surrounding area, claiming 6,434 lives. The Disaster Reduction and Human Renovation Institution (http://www.dri.ne.jp/english/index.html) established after the earthquake in Kobe has been collecting information, analyzing data, carrying out researches and making policy proposals for prevention of and response to disasters. It is crucially important to accumulate scientific knowledge on disasters and sharing it with global community to minimize casualties. Research results of this institute have been incorporated into prevention, reconstruction and rehabilitation of consecutive disasters including that of March 2011 to help reduce, if not minimize, damages caused by them. The effort of the institution should be highly appreciated.

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