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2014年10月

2014年10月 8日 (水)

プノンペンの「日本橋」 The Chroy Changvar Bridge or the Japan Bridge

チョルイ・チョンバー橋、あるいは「日本橋」はプノンペンのサップ川の右岸と左岸を結ぶ橋です。1966年に日本の援助で完成し、特に左岸側の発展を可能にして大きな役割を果たしています。1970年代の内戦で破壊されましたが、シハヌーク国王の要望もあり、1994年に修復工事が完成し、現在に至っています。このチョルイ・チョンバー橋は片側一車線で交通量の限界に来ていることから、現在、この橋に並行してほぼ同一規格の2車線橋が建設中です。完成後は既存橋と上下線で使い分けて4車線になる予定です、ところで、この新しい橋は中国の援助で建設中です。これまで「日本橋」として日本とカンボジアの協力の象徴でもあっただけに、デザインもそっくりなこの「パクリ橋」には複雑な思いを抱く日本人も多いようです。ただ、プノンペンの市民にとっては、鄧小平の言葉を借りれば「白猫だろうが黒猫だろうがネズミを捕るネコは良いネコだ(日本だろうが中国だろうが問題に解決に役立つプロジェクトはいいプロジェクトだ)」ということです。
今、日本橋のわきには日本とカンボジアに友好の記念碑がたっています。中国のことですから、日本のものよりも大きなモニュメントを立てるかもしれません。日本の途上国支援は、いまでは人材育成や制度整備など、必要ですが目に見えにくい分野が増えています。一方で、目に見やすいプロジェクト、とくにハコモノは中国あるいは韓国が迅速な意思決定と膨大な物量であっという間に建設してしまいます。90年代以来「援助プロジェクトに支援国の旗をたてるのはやめよう(Flag Down)」の議論が国際協力の分野で行われてきました。旗を立てにくい政策・制度支援に力点に置く欧州各国に対してがこれ主張したのに対し、物理的な施設への支援が多い日本は異論を唱えていたのですが、今は、日本がかっての欧州の立場に近くなり、中国や韓国がかっての日本の立場になりつつあります。昨日、長年この地域の国際協力で活躍してきた専門家の方にお会いして話をきいたのですが「日本橋の隣に同じデザインで中国が橋を作ったということは、日本の援助が主導する枠組みの中で中国の援助を引き出したとうことですよ。いいじゃないですか。あまり日本だ中国だと対抗的に考えない方がいいでしょう」とおっしゃっていました。私もその通りだと思います。そろそろ日本もスマートなflag down 戦略を考えていってもいいと思います。10641020_762787770433950_5915412220


The Chroy Changvar Bridge, or the Japan Bridge was built in 1966 under Japan's aid. The bridge is connecting right bank and left bank of Sap River in Phnom Penh City. The bridge was damaged during the Cambodian civil war during 70s and 80s. The bridge was reconstructed in 1994, again by Japanese development assistance. In 2000s, due to rapid development of the city, the capacity of the 2 lane bridge became no more insufficient, prompting an expansion project. A construction work to add 2 lane is underway and expected to be inaugurated soon. The expansion project is supported by Chinese aid. Some of Japanese people express their mixed feeling for the expansion because the bridge has been a symbol of Japan-Cambodia cooperation. However, what is important for citizens of Phnom Penh is to reduce traffic congestion as soon as possible. They will not care which part of the bridge was aided by whom. It is more important for Japanese people that China is building a bridge perfectly following a design and an alignment decided by the old Japanese Project. To cooperate toward common objectives of development and reduction of poverty is, of course, most important. We should avoid any counter-productive rivalry between donors.

2014年10月 6日 (月)

プノンペンのイオンモール  Japanese consumerism as a soft power

プノンペンのイオンモール。たいへん大きな話題になっていますが、10339784_761420713903989_1643577482行ってみてわかったのは、これは日本のイオンそのものです。商品もほとんど日本と変わりません。価格はコーヒーが2ドルなど、カンボジアに所得水準にくらべればかなり高いです。比較的高所得層が顧客のためか日本よりも高級感があります。日曜日の午後は混み合っています。イオンが進出したことによって、まずは日本の消費生活のイメージやそれへの憧れが輸出され、日本的なライフスタイルが定着し、それが長期的に日本商品が売れることにつながっていくでしょう。「ソフトパワー」が重要であるゆえんです。消費にはあまり関心のない私でも感動し、驚きました。

An enclave of Japanese consumerism has emerged in Phnom Penh. The "AEON MALL" is the first ever large scale shopping complex in Cambodia.Quality of most of commodities as well as their price are very close to those in Japan, if not same. It means that they are very expensive for average people, yet the mall is crowded on Sunday afternoon. What Japan is exporting is not only goods and service but an urban lifestyle of consumerism, which may help Japanese commodities penetrate into Cambodian Society.

2014年10月 5日 (日)

メコン架橋 A New Bridge across Mekong River

10644617_761115147267879_2868591231 プノンペンとホーチミンを結ぶカンボジア国道1号線の最大のネックは、メコン川を渡るネアックルンのフェリーです。輸送能力が限られており、混雑時には長い行列ができます。プノンペンとホーチミンを結ぶ長距離バス(写真の黄色のバス)もこのフェリーの利用を余儀なくされています。2010年より日本の政府開発援助(ODA)でネアックルン橋の建設が開始され、2016年に完成の予定です。これが完成すれば、カンボジアのメコンを挟んだ東西、およびベトナムとの間の人、モノの流れが飛躍的に改善され、経済や社会が大きく発展することが期待されます。一方で、フェリー待ちの人々や乗客を顧客としたビジネスで生計をたててきた人々が大きな影響を受けることも懸念されます。1962789_761115310601196_55456066087


The most serious bottleneck on the National Highway No. 1 of Cambodia which connects Phnom Penh and Ho Chi Minh City is the Neak Loeung Ferry. The trafic across the Mekong river is depending on ferry boats, making long queue of wating vehicles in peak hours. Under the Japan's Official Development Assistance, the Neak Loeung bridge is being constructed. The bridge is expected to be inaugulated in 2016. It will enable smooth transportation in the southern Mekong Region. At the same time, it is concerned that livelihood of people on the both side and on the ferry will be affected.

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