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2010年12月

2010年12月22日 (水)

等身大の政治家

昨日、とある会合で、民主党の仙谷官房長官、岡田幹事長、渡辺恒三氏、自民党の福田元首相、石破茂政調会長などのお話を聞くことができました。勿論、一対一でお話をしたわけではありませんが、マスコミを介さないで直接話を聞くと、目からウロコの感があります。仙谷氏も石破氏も言っていることがそれほど替わるわけでもなく特に、マスコミに対する不満は両氏も共通していました。大衆受けする「扇情的報道」によって正しい争点が見えなくなっていることについては両氏ともほとんど同じようなことを行っていました。

最近はNHKのニュースも「ワイドショウ」になったのかと思うようなことがあります。大衆受けするニュースの片言隻句をつかまえて、インターネット空間では抑制されない大衆感情が爆発している。おそらくこのような状況には多くの政治化が与野党を問わず危機感をいだいていることが良くわかりました。

政治家と言っても、飛びぬけた雲の上の存在ではなく、むしろわれわれと等身大の存在です。これも、政治家の皆さんが言っていたことですが、政治家を選ぶのは有権者であって、有権者のレベルを超える政治を期待するのは無理だということです。政治に対してもっと意識を持つ、さまざまなソースから客観的な情報を得て、冷静な判断を行う。国民がもっとしっかりしなければいけないのだということを改めて認識させられました。

もうひとつ、政治家は、国民の代表であるがゆえに、いい意味で「素人」である必要があるということです。「素人」というのは、勿論「何も知らない」ということではなく、「自分の専門性、専門領域」にとらわれず、現実的なバランス感覚を持って冷静かち客観的に判断できるジェネラリストという意味です。勿論、専門的な知見は不可欠で、だからこそ「専門家」であるスペシャリストとの協働が必要です。このような専門家集団のサポートなしに政策を立案し実行することは不可能です。政治主導をいうのであれば、これまで官僚機構に独占されてきた専門的機能に代替する専門家集団、シンクタンクを育てなければなりません。このあたりのコンセンサスも次第に形成されてきているのではないかと思います。2010年代のアジェンダとして期待したいです。

付記:私が10年前から携わっているGlobal Development Network (GDN)は開発途上国の政策形成と実施を貧困削減のために効果的にするために、調査研究と政策形成の橋渡しを強化するイニシアティブですが、日本は国際的な比較においてもこの間のリンクが強いとはいえません。官僚集団に替わる民間のシンクタンクの育成は急務です。GDNは1月13日からコロンビアのボゴタで年次会合が開催され、私も報告を行う予定です。会合の様子等を報告したいと思います。

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